hotel gadget

ホテルジャンキー村瀬千文とホテルにまつわるヒト・モノ・コト

サウジアラビア国王がお泊まりになるホテル

f:id:chifumimurase:20170314110336j:plain

ただいま来日中のサウジアラビアのサルマン国王がどこにお泊まりか、巷ではいろいろな噂が飛び交っているようだが、どうやらココ ↑ らしい。

おそらく日本で最も豪勢な宿泊施設を持っているだろうと言われている(個人所有のものは除いて)、「迎賓館赤坂離宮」である。

f:id:chifumimurase:20170314111055j:plain

f:id:chifumimurase:20170314111151j:plain

都内の高級ホテルがどんなにがんばっても、これだと勝ち目はない。

今回は同行者の数も1000人を超えると言われ、都内の高級ホテルはスイートルームから順に大にぎわい。先週、帝国ホテルに行ったら宴会ロビーにはサウジアラビア人の特設チェックインカウンターみたいなものが設けられ、あたりではアラビア語が飛び交っていたが、先乗りの準備スタッフたちだったのだろう。

さて、日本訪問の前にはインドネシアにも寄られたサルマン国王だが、彼の地ではどこのホテルにお泊りだったのだろうか?

さっそく調べてみたところ、ジャカルタでお泊まりだったのは、「ラッフルズ ジャカルタ」。

f:id:chifumimurase:20170314111852p:plain

2015年8月に開業。「チプトラ・ワールド・ジャカルタ」内にあり、客室数173室。

f:id:chifumimurase:20170314111916p:plain

 この「ラッフルズ」というホテルブランド、実はサウジアラビア王室とは縁がある。サウジアラビアの数多いる王子のひとりで、タイム誌によって「アラブのウォーレン・バフェット」と呼ばれた投資家で、アラブ世界では最もお金持ちと言われるアル・ワリード王子が一時、所有していた。

アル・ワリード王子はホテルがお好きなようで(あるいは儲かると思っているのか、知りませんけど)、フォーシーズンズ・ホテルズもビル・ゲイツと一緒に買ったりして、これまでにもしばしばホテル、というより、ホテル・チェーンを買われた。

余談だが、この王子、トランプ大統領とは大統領選中にツイッターで罵り合戦をし、「おまえなんか、全米の恥だ! 大統領選から消え失せろ!」と言ったら、トランプ氏に「まぬけ王子」と返された。

話はそれたが、ようするに、王子の投資会社であるキングダム・ホールディング・カンパニーがアメリカの投資会社のコロニー・キャピタル社と共同で買収したのが、ラッフルズとフェアモントだったのだが、その後、カタールの政府系投資会社を経て、現在、ラッフルズはフランスのアコー・グループに買収され、その傘下にある…というなにがなんだかわからないくらい、売ったり買ったりが繰り返されているホテルブランド、それがラッフルズ

それくらい「ラッフルズ」というホテルブランドにはブランド価値がある、とも言える。

 

で、サルマン国王のお話に戻ると、バリ島にもお寄りになり、こちらでお泊まりになったのは、「セントレジス・バリ・リゾート」。

f:id:chifumimurase:20170314114931j:plain

 2008年9月にヌサ・ドゥアのバリ・ナショナル・ゴルフ・リゾートのすぐ南にオープンしたスターウッド系のホテルで、客室数124室。

f:id:chifumimurase:20170314115559j:plain

お泊まりだったと思われる部屋は、最高級グレイドの「グランドアスタープレジデンシャルスイート」518平米。スターウッドのなかでは最高級ブランドではあるけれど、

f:id:chifumimurase:20170314120913j:plain

こんなに部屋もたくさんあるけれど、

f:id:chifumimurase:20170314121018p:plain

迎賓館には、そして、たぶん、サウジアラビア王宮にはぜーんぜん敵わない。

 

仕事柄、世界各地の高級ホテルで、いわゆる最高級グレイドの部屋を見せてもらう機会があったが、こんなところばっかり泊まっていたら、飽きるだろうな…というのが正直なところ。最高級感を出そうと思うと、いずこもやることは同じになる。

もし、機会があったら、ぜひサルマン国王に尋ねてみたい。これまでお泊まりになったホテルで、どこがお好きでしたか? と。 

  

迎賓館赤坂離宮の写真は内閣府のサイトから、「ラッフルズ ジャカルタ」と「セントレジス・バリリゾート」の写真はそれぞれの公式サイトからお借りしました。

三崎港、そこには「昭和」と「バンコク」の時間が流れていた。

f:id:chifumimurase:20170313114310j:plain

きのうの続きです。

chifumimurase.hateblo.jp

さて、「三崎東岡」行きのバスに乗ってしまったものの、そこが「三崎港」とどんな位置関係にあるのか、はたまたどのくらい離れているのか、わからない…。

わからないまま、バスに揺られ、終点で降りたら、実は大正解だった。

f:id:chifumimurase:20170313114722j:plain

そこは港に向かう坂道で、

こんな建物のファサードや、

f:id:chifumimurase:20170313114830j:plain

こんな鍵屋さんなんかがあり、

f:id:chifumimurase:20170313114845j:plain

いつしか心は「昭和」にタイムスリップ。

港に着けば、千と千尋の世界。

f:id:chifumimurase:20170313115101j:plain

とりあえず、朝市と呼んでもいいようなところも港沿いにあった。

f:id:chifumimurase:20170313115348j:plain

ここまで流れ流れてやって来たのは、無駄ではなかった。

さあ、ランチをどこで食べようか。三崎といえばやっぱりマグロだろうな。歩きまわって見るが、どの店見てもメニューはほとんど同じ。なんかちょっとつまんないなぁと思いながら、ちょっとはずれの裏道で、こんなお店を発見。

f:id:chifumimurase:20170313115718j:plain

お魚屋さんで好きな魚を選んで、となりの直営レストランで好きなように調理してもらえるという店。

バンコクで1980年代に流行ったシーフード・マーケットの方法と同じ。あっちは野菜売り場もあって、食材をすべて自分で選んで、調理法も細かく指定できた。

ときどき、「このライムとしょうが、使いませんでしたが、何に使いますか?」なんてコックがテーブルまでやってきたりして、あれはほんとうに楽しかった。

11時半ですでにいっぱいで、すいぶんと待っている人も多い。

f:id:chifumimurase:20170313120449j:plain

よし、ここにしよう!

バンコクを思い出し、ほんとうは揚げ魚を頼みたかったのだが、調理法は「刺身・焼き・煮る」の3つだという。まあ、いいか。

なぜかここに来てバンコクを思い出した訳は、このベンチに座って通りを眺めているうちにわかった。

f:id:chifumimurase:20170313120459j:plain

店先で座って通りを眺めていると、向かいのこの木が目に入るのだ。

f:id:chifumimurase:20170313120737j:plain

この木、なんの木、気になる、気になる。

f:id:chifumimurase:20170313120800j:plain

なんと、ゴムの木。

この木がもしここになかったら、この店に入ろうという気にはならなかったかも。というほど、この通りの雰囲気を作っている。

1時間近く待ってようやく店に入れたのだが、お料理は残念ながらわたしの口には合わなかった。座敷席を選んだのだが、室内にも「昭和」の居間の、あの時間が流れていた…。

 

今回のわたしの"勝手に湘南めぐりの旅"でつくづく思ったこと。

長井港のアレを「朝市」として観光客向けに大きく宣伝してはいけないと思う。もしやるのなら、もっとちゃんと、観光客がわざわざ遠路やってきて満足するよう、整備すべき。

わたしは"勝手に"やっているのでいいけれど。

 

 

勝手に湘南めぐり 長井港から三崎港へと流れ流れて…。

f:id:chifumimurase:20170311195310j:plain

先日、はずみで横須賀まで行ってしまったとき ↓

chifumimurase.hateblo.jp

ホテルでもらってきた横須賀観光マップ。デスクの前に貼って、ときどき眺めているのだが、「長井の朝市」というのがどうも気になって、気になって仕方ない。

わたしが反応する言葉のひとつに、「朝市」というのがある。世界各地、旅先で朝市があると聞けば、必ず行く。

というわけで、長井港の一つ手前の佐島港までは踏破し、 

chifumimurase.hateblo.jp

その先の油壺にも行ったことがあるのだが、間にある長井港が未踏の地として残っている。

逗子駅前の魚屋さんにはいつも「長井産」と書いた魚が並んでいるし、わたしの頭のなかで「長井」の2文字は日増しに大きくなっていた。

たまたまきょうが月に一度の「長井の朝市」の開催日ということもあり、もう辛抱たまらん…という感じで、今朝早起きして出かけた。

f:id:chifumimurase:20170311200122j:plain

初めてのところに出かけたときは、まずとにかく端まで歩く。何も考えないでひたすら歩いてみる。

f:id:chifumimurase:20170311200306j:plain

港の端から端までもくもくと歩いた。

もしかして、これかなぁ…朝市らしきものはすぐにみつけた。店内をのぞいてみたが、鎌倉の魚屋さんとあんまり変わらない品揃え。なぜか愛知県産の魚や冷凍のエビなんかも並んでいたりして、うーん、ちょっとちがうんだな、これが。という感じ。

まさか、これだけってことはないよなぁ…とかすかな期待とふくらむ疑惑を胸に、歩く、歩く、端の端まで。長井港はこれまでで一番規模は大きいかもしれない。

しかーし、何もない。

f:id:chifumimurase:20170311200700j:plain

漁船はたくさん係留されていたし、

f:id:chifumimurase:20170311201325j:plain

漁網もそこらにたくさん転がっている。

f:id:chifumimurase:20170311201601j:plain

漁に使う浮きなんかも、無造作にそこここに置いてある。

なのに、朝市、わたしが勝手にイメージしていた、朝獲れの新鮮な魚がいっぱい並び、威勢がいい声が飛び交い、楽しくにぎやかな朝市は、ない。

いちおう、もう何もないと98%確信したものの、残る2%の「まさかこんなところにこんなものが!」なことがあるとあとですごく悔しいので、いちおう反対側のなんにもなさそうな方向も端まで歩いてみることにした。

これが遠かった…。

f:id:chifumimurase:20170311202819j:plain

見えるのは、海に浮かぶ定置網の浮きと海苔漁の仕掛けだけ。

海に面した堤防の上の遊歩道は、向かい風の冷たい強風にあおられ、吹き飛ばされそうになりながら、30分ほどもよろよろ歩いただろうか。

途中、これはアゲインストの強風のなかでゴルフするときの状況と同じだ!と気づき、エアでスイングしてみたり。

ようするに、なんにもない海辺の堤防だったのだ。

f:id:chifumimurase:20170311202109j:plain

対岸に佐島マリーナが見える。先日、雨ですぐに撤退してきてしまったので、再訪してみようか。

と思ってバス停まで歩いて行ったら、目の前に「三崎東岡」行きのバスが来た。

そうだ、三崎港、行こう!

というか、

もうどこへでも、流れ流れて、行ってしまえ!な気分でバスに飛び乗り、三崎港へ。

f:id:chifumimurase:20170311203204j:plain

ここには「昭和」の時間がありました。

この続きはまた、あらためて。

 

 

 

 

 

ワシントンのレストランが、トランプホテルのために不利益を被ってると大統領を訴えた。

f:id:chifumimurase:20170310152631j:plain

 毎日少しずつでもコツコツやること、やり続けることが大事、と子供のころ教えられたが、闘いでもそれは同じ。

たとえ一発の当たりは小さくても、チャンスあらばジャブを繰り出し、一歩でも足を前に踏み出す。

トランプ大統領に喧嘩を売られて買ったニューヨークタイムズ紙、街に放たれた記者たちが、日々、ネタを拾ってきては記事を書いている。

大きな当たりはなくても、ひとつひとつネタを拾い上げては、記事を書く。

こういうコツコツ型って、トランプ大統領のような派手なストレートを打ちまくるタイプはたぶん苦手だろうな、とわたしは密かに思っているのだが。ボクシングでもジャブが効いてくるのは、後になってからだ。

さて、3月9日付けの記事はこうだ。

《ワシントンのレストランがトランプをアンフェアなホテル競争で訴えた》

ワシントンの【トランプ大統領が就任前に所有していたが、就任後は「利益相反」を問われたためしぶしぶ息子たちに所有権を譲ったことになっている】ホテル「トランプ・インターナショナル」…前置きが長いが…

f:id:chifumimurase:20170310151518p:plain

 このホテルが、トランプの名前ゆえに大流行りでワシントンの既存のレストランがお客を奪われて被害を被っているということで、レストラン側がトランプ大統領を訴えた。

いわく、

ワシントンでは、トランプ政権におもねるためやご機嫌とりで、とにかく、トランプの名前ゆえに同ホテルを利用する人が多く、既存のレストランではお客を取られて売り上げが減っているが、そんなのずるいではないか。

せめて、大統領就任中は、ホテルの名前からトランプの名前をはずすか、クローズするかなりしてくれよ、というのが訴えの内容。

 

f:id:chifumimurase:20170310152615p:plain

 

そもそもこのホテルについては連邦政府所有の旧ポスト・オフィスの土地と建物を借りて建てられたゆえ、すでに連邦政府からも「利益相反」ゆえ善処せよという通知がトランプ大統領のところに届いている。

chifumimurase.hateblo.jp

これに関してトランプ大統領がずっと言い続けているのは、「ビジネスは息子たちに譲ったんだからぁ、「利益相反」とかもう関係ないだろがっ!」。

でもでも、

スパの名前は、

f:id:chifumimurase:20170310151127p:plain

貴方のお嬢さんで、ジャレド・クシュナー大統領上級顧問の奥さまですけど。

 

 記事のなかで思わず笑ってしまったくだりは、トランプにかかる説明部分で、

《ニューヨークの不動産屋であり、リアリティテレビのスターであり、1月に大統領になった人》

という言い方しているところ。

こういう意地をつっつくようなインテリのいじわる、ニューヨークタイムズ、大の得意です。

コレ読んだら、トランプ大統領、頭から湯気出して怒るだろうなぁ。

 

*「トランプ・インターナショナル・ワシントンDC」の写真は同ホテルの公式サイトからお借りしました。 

 

ダイナマイト・レディーたちに会った表参道の夜

f:id:chifumimurase:20170308213408j:plain

一見すると、ホテルのコーヒーショップみたいにみえるここは、表参道の交差点に面したパン屋さん「アンデルセン」の2階レストラン。

この界隈に住んでいた頃は、週末の朝、散歩がてらやってきて、交差点を見下ろしながらのんびり朝食を食べるのが好きだった。

きょうは珍しくティータイムにやってきたら、季節のケーキ(レモンタルト)とコーヒーのセットが1000円。

コーヒーはポットサービスで、サービスはほどよい緊張感とさりげない気遣いが気持ちよく、ああ、ここがホテルのコーヒーショップだったらいいのに…とつくづく思う。

で、このレモンタルトが美味しい! また食べに行こうっと。

4月にリニュアルオープンする当社のホームページのデザインカンプが上がってきたので、ここでチェック…のつもりだったのだが、離れた席から時おり聞こえてくるおば様たちの会話の中のパリのホテル名が…みなさんお年のせいかすぐに出てこなかったり、まちがっていたりする…のが、気になって、気になって仕方ない。

結局、心の中で「あっ、それはちがうってば」などとやっているうちに、仕事終わらず、次の打ち合わせへ。

f:id:chifumimurase:20170308214520j:plain

ホテルジャンキーズクラブの会員の菅野沙織さんと、今度、ホームページで新しく作るページについてカフェで打ち合わせ。

外資系化粧品会社の社長の菅野さん、エネルギー満々のダイナマイトレディであることは以前にも本ブログで書いた。

chifumimurase.hateblo.jp

さすがにエグゼクティブウーマン、仕事の打ち合わせはてきぱきサッサと済ませ、あとはちょっとうふふなお話を…。

そして、次。

先日の帝国ホテルのプレスレセプション

chifumimurase.hateblo.jp

で知り合ったキット・パンコーストさんの写真の展覧会のオープニングパーティーに参加。

f:id:chifumimurase:20170309152235j:plain

 原宿のギャラリーは、外国人と日本人が入り交じって、オープンで、エネルギッシュで、なんだかとても楽しい雰囲気。

f:id:chifumimurase:20170309152457j:plain

会場に来た方が思わず吸い寄せられるように寄っていくのが(特に男性は、つい、ふらふらという感じで)キットさんの作品。

なぜなら… ↓

f:id:chifumimurase:20170309152651j:plain

作品の前に立つキットさん。

こちらも、パワーあふれるダイナマイトレディー!

「ジャパンタイムス」で" The Backstreet Stories "というコラムを書いているライターでもある。

 

BLOSSOM BLAST “What It Means to Be a Woman” #IWD2017 | UltraSuperNew Gallery

千駄ヶ谷の交差点(明治通り沿い)にあるギャラリーで3月18日まで開催します。

UltraSuperNew Gallery
〒150-0001 東京都渋谷区神宮前1-1-3 

展示期間:3月1日(水)〜3月18日(土)
時間:10:00〜19:00

トランプ大統領の敵「ニューヨークタイムズ紙」が静か〜に狙っているもの

トランプ・ホテルのトランプ? あれは名前のトランプではなく、カードのトランプ!オルターナティヴ・トランプだぜ!

今にもそんな風にうそぶいてしまいそうな、もうほとんどなんでもあり状態のトランプ大統領。利益相反なんて、知ったことか。って感じだが、

でも、やっぱり、ロゴにこうして ↓ 入っていると…。

 

f:id:chifumimurase:20170308110901p:plain

 

トランプ大統領のビジネスを引き継いだ息子たち。ニューヨークタイムズ紙の2月18日付の記事では、トランプ大統領就任後に息子たちが行ったデュバイのゴルフ場オープニングにおいて、いかにデュバイ政府側が通常のビジネスマンに対するものを超える対応をしたかについて書いている。

このニューヨークタイムズ紙、トランプ大統領がもっとも目の仇にしているメディアのひとつ。

「フェイク・ニュース(偽ニュース)!」呼ばわりして「こんなもん廃刊しちまった方がいいぜ!」だの、ほとんど言いたい放題。

ふだんは誰でもわかりやすい単語を使って短いセンテンスで吠えているトランプ大統領だが、この時ばかりはねっちり ↓

 

(トランプ大統領の公式ツィッターより)

 

と、珍しく念の入った文章で、かつ執拗な物言いだった。

そしてついには、報道官による報道ブリーフィングからもニューヨークタイムズ紙を締め出してしまった。

うーん、よっぽどなにか痛いところを突かれているのだろうか…と逆に思ってしまうほど。

一方、受けて立つ側のニューヨークタイムズ紙といえば、トランプ大統領がヒートアップすればするほど、冷静な対応。

会社として正式な抗議は抗議としてやり、社説ではばっさりやりつつ、同時に、現場に配した記者たちが、トランプ大統領のファミリービジネスまわりの"不都合な事実"をたんねんに洗い出し、裏を取り、ひとつひとつ小さな事実を積み上げ、記事にしている。

たとえば、娘のイヴァンカのリカーライセンス問題。

chifumimurase.hateblo.jp

 そして、ワシントンのホワイトハウスのすぐご近所にあるホテル「トランプ・インターナショナル・ワシントン」が、

chifumimurase.hateblo.jp

chifumimurase.hateblo.jp

 

トランプ政権の関係者、ならびに各国の政府関係者が、いかに懇意にして、ひんぱんに利用しているか、について、3月5日付の記事で書いている ↓

 

f:id:chifumimurase:20170308111243p:plain

 

財務長官のスティーヴン・マヌーチンなど、このホテルは「ワシントンにいるときの《home》だ」と言っており、

 

f:id:chifumimurase:20170308120707j:plain

(写真はマヌーチン氏のツイッターよりお借りしました)

 

先日、クウェートの駐米大使がこのホテルのプレジデンシャル・ルームでレセプションを開いたくだりでは、最後に一行空けた上で、

Mnuchin attended. マヌーチンも参加した》と短く書いている。

 

どれも地味な記事で、文調は淡々と事実を語っているだけだが、こうしてひとつひとつ事実を積み重ね、外堀を埋め、追い詰めていくのがアメリカのジャーナリズムの真骨頂。

ウォーターゲート事件ワシントンポスト紙がニクソン大統領を辞任に追い込んだときもそうだった。

 

f:id:chifumimurase:20170308112421j:plain

 

先日、パリからの帰国便で久しぶりに観たが、みんな若かった。

1976年といえば、トランプ大統領は31才。コモドア・ホテルを買収してリニューアルして「グランドハイアット・ホテル」としてオープンさせ、鼻高々だった頃だ。

chifumimurase.hateblo.jp

でも、 この時の問題は、今でも問題のようだ。

 

 

帝国ホテルが「あの頃が華だった」時代

f:id:chifumimurase:20170307111311j:plain

ホテルも人と同じ、「あの頃が華だったよなぁ」という時代がある。

そのホテルがいちばん輝いていた時代。

シンガポールラッフルズホテルが建て替えられ1992年に新生「ラッフルズ」として再オープンしたとき、リニューアルのモデルにしたのは1920〜30年代のこのホテルの黄金時代だっといわれる時代の姿。

f:id:chifumimurase:20170307115335p:plain

 

さて、「帝国ホテル」にとって、それはいつだったのだろうか?

昨夜、毎年恒例のプレスレセプション「メディア関係の皆様との懇親会」が開かれた。

例年とちがっていたのは、旧帝国ホテル本館(ライト館)を設計したフランク・ロイド・ライト尽くしなところ。これでもかというくらいのライト攻め。

まず、招待状 ↓

f:id:chifumimurase:20170307113404j:plain

会場ではバックスクリーンにライト館の姿が大きく映し出され、

f:id:chifumimurase:20170307113706j:plain

ライトがデザインしたコーヒーカップやコーヒーポット、時計などが展示されている(いちばん上の写真)。

おみやげはライトのデザインモチーフが使われたグラスで、その包装箱もライト館。

f:id:chifumimurase:20170307114033j:plain

館内でもライトのデザインモチーフは確かに見られる。

f:id:chifumimurase:20170307115643j:plain

ライト館が一夜限り蘇ったような、まさに、ライト尽くしな夜だった。

f:id:chifumimurase:20170307114240j:plain

しかし、ライト館時代にここにあったであろうと思われる"華"の「時間」は感じられないのだ。足りないものはなんなのだろうか?

 

 

 天皇皇后両陛下が、ベトナム&バンコクご訪問でお泊まりになったホテル

2月28日〜3月6日までの「天皇皇后両陛下ベトナム国御訪問」。

新聞等では具体的な宿泊先のホテル名を出してないが、ホテルジャンキーとしては気になって、気になって仕方ないのでさっそく調べてみた。

ハノイの宿泊先は、タイ湖の湖岸に建つ眺めのいいホテル「シェラトンハノイ」。

スターウッド系のホテルで、客室数299室、開業は2004年。

f:id:chifumimurase:20170305233440j:plain

ご来訪時にはロビーが在住日本人の方たちでいっぱいになったそう。

f:id:chifumimurase:20170305233941j:plain

お泊まりになったお部屋は、以下2つのいずれかだろうと思われる。

まず、第一候補がインペリアル・スイート。

f:id:chifumimurase:20170305234048j:plain

第二候補がプレジデンシャル・スイート。

f:id:chifumimurase:20170305234133j:plain

そして、古都フエのご訪問では、フォン河の南岸に建つ「ラ・レジダンス」。

アコー系の高級ブティック・ホテルブランドの「Mギャラリー バイ ソフィテル」のホテルで、客室数122室

f:id:chifumimurase:20170305234816j:plain

フランス統治時代の1930年にフランス総督の邸宅として建てられた建物をホテルにリモデリングしたもので、フレンチ・コロニアルな雰囲気が味わえる。

f:id:chifumimurase:20170305234955j:plain

お泊まりになった部屋は、おそらく最上級グレイドの「レジデント・スイート」だろう。最上階にある元フランス総督の部屋だったらしい。

f:id:chifumimurase:20170305235056j:plain

 帰途、立ち寄られたバンコクでは、チャオプラヤ河に面したホテルジャンキーの間では「ジ・オリエンタル」といまだに旧名で呼ばれる「マンダリンオリエンタル・バンコク」。

www.mandarinoriental.co.jp

お泊まりになったお部屋は、おそらく、「ロイヤルスイート」(326平米)か「オリエンタルスイート」(295平米)だろう。

こちらのホテルには個性的なスイートがいろいろあるのだけれど、お好きなお部屋を選ぶことなどできないのだろうな。

 

 *「シェラトンハノイ」と「ラ・レジダンス」の写真はそれぞれの公式サイトよりお借りしました。

 

パリのレストランにみるパリジャンたちの「食」の楽しみ方

f:id:chifumimurase:20170303141609j:plain

パリに行くと必ずやることというのがいくつかあるが、

そのひとつが、ミシュランの一ツ星クラスで、地元客でにぎわっているレストランに行くこと。

シェフというのもある種、アスリートと同じで、気力体力満ちたピーク「旬」の時がある。

そのいってみれば、いちばん美味しいときを見定めて、彼あるいは彼女の料理を食べることを無類の楽しみとしているグルメジャンキー族がパリにはいる。彼らが目をつけ食べに来ているようなレストランに行く。

そんな楽しみ方を教えてくれたのは、モエヘネシージャポンでかつてわたしが秘書をしていた元ボス、故北原秀雄 元駐仏大使である。

「ガイドブックなんか、あてにならん。パリに住んでいる、食べることが本当に好きなフランス人に評判を聞いて行きなさい」

パリ出張の際、北原大使と奥様とで「ラセール」(先にラ・セールと書きましたが、Lasserre ラセールが正しく、間違いでした。ホテルジャンキーズクラブの会員でミシュランジャンキーの藤山純二郎さんよりご指摘があり判明。訂正します。藤山さん、ありがとう!)

にディナーに招いてくれたときは、着ていく服から、「メトロで来てはいかん。タクシーで来なさい」と交通手段の指示。食事中は、オンザジョブトレーニングで、メニューの選び方から、マナー、メートルドテルやソムリエとの接し方まで、これ以上はないという方に直接教えをこうことができたわたしはほんとうにラッキーだったと思う。

そんなわけで、今回もホテルのコンシエルジュはもちろんのこと、サンジェルマンデプレ界隈の店の店主などに尋ね、最終的に決めたのが、

「 Hélène Darroze エレーヌ・ダローズ」

スペインとの国境に近いフランス南西部出身の女性シェフの店。美食で有名なバスク地方の食材を使うことでも知られている(テーブルにはバスク名物の唐辛子入りのバターも)。

 

「4皿+デザート1皿」98ユーロのコースで、別料金を払うメニューからオマール海老(+45ユーロ)と乳飲み仔羊(+25ユーロ)を選び、チーズ(18ユーロ)、アペリティフミモザ、赤ワインをグラスで一杯(15ユーロ)、コーヒー(5・5ユーロ)、ミネラルウォーター(7ユーロ)で、合計232・5ユーロ(約28000円)。

わたしはほとんどお酒が飲めないが、北原大使の教えに従い、こういうレストランでは飲めなくてもグラスでワインを注文してテーブルに置いておく。今回はソムリエに「あまりお酒は飲めないが、フォアグラを美味しく食べられるワインを選んで」と頼んだ。

 

ほかの客たちはアペリティフシャンパンではじめ、ワインをボトルで頼み、白・赤飲んでいるので、一人プラス10000円程度。一人あたりの食事の合計が30000〜40000円程度だろうと思われる。

高校生くらいの子供を連れた近所に住むという家族連れもいたが、一家3人で10万円といったところ。

決して安くはないのだが、みなさん、料理をほんとうに楽しんでいることが伝わってくる。

 

客層は、2階のダイニングは9割がフランス人で、会話の内容から何度も来ているらしい客も多い。外国人は、わたし以外は、隣のテーブルにいた英仏語ともに堪能で物腰も洗練された上海から観光で来ているという中国人カップルのみ。

 

さて、お料理。

アミューズには目の前で切って出される生ハム。これがもう、ホントに美味しくて、美味しくて、感動してパクパク食べているうちに写真を撮り忘れた。

以下、わたしが食べたものです(一番の上の写真が前菜のフォアグラ)。

 

ホタテ料理

f:id:chifumimurase:20170303160332j:plain

 オマール海老

f:id:chifumimurase:20170303160342j:plain

 乳飲み仔羊

f:id:chifumimurase:20170303160349j:plain

 フランス南西部のチーズ

f:id:chifumimurase:20170303160356j:plain

 プチフール

f:id:chifumimurase:20170303160402j:plain

 チョコレートのデザート

f:id:chifumimurase:20170303160408j:plain

サービスのテンポもよく美味しくて、完食。 

 

 

 

パリの「窓辺のシーンがいい」ホテル

f:id:chifumimurase:20170303074924j:plain

別にどうってことないのだけれど、気がついたらそこに座っている。

そんな窓辺のシーンがいいホテルが好きだ。

とりたてて美人でもとびきりスタイルが抜群でもないけれど、ふっと心をつかまれてしまう自分のタイプというのがあるが、ホテルの窓辺のシーンはわたしにとってそんな感じのものだ。

先日、パリで泊まったサンジェルマンデプレのホテル「ヴィラ・マダム」はそんなホテルだった。

このホテルについては、2/25発売の小誌「ホテルジャンキーズ」120号 ↓ 

chifumimurase.hateblo.jp

の拙稿「思い出のホテルに『再会』するために、パリへ」でも書いたので小誌読者のみなさんはご存知かと思うが、ブログの読者のみなさんにも、その顛末を簡単に書いておきたい。

わたしのパリにとって大切な思い出のホテルが「ヴィラ・マダム」にリニューアルされたと思い、パリ行きを急きょ決めたわたし。その再会への思いをできるだけ長く味わうため、わざわざドーハを経由し、パリまですっ飛んで行ったわたしだったが、それは大きな勘違いでした…思い出のホテルは通りのちょっと先に、そのままの姿でありましたとさ。というお話でした。ああ、書いているだけでも恥ずかしい。

ともかく、

勘違いした先のホテル「ヴィラ・マダム」が、窓辺のシーンがいいホテルだったのだ。

chifumimurase.hateblo.jp

別に何か特別なものがあるわけでもなく、通りをちょうどいい高さで見下ろすことができ、向かいに目をやると、アパルトマンの窓の向こうに普通に暮らすパリジャンの生活がある。実にさりげないパリのシーンがそこにある。

f:id:chifumimurase:20170303081142j:plain

パリのプチホテルとしてはかなり広い部屋で、デスク周りにはPCを使って仕事をするには十分な数のコンセントがあり、快適に仕事ができた。

f:id:chifumimurase:20170303081238j:plain

反対側には、ちょっと疲れたらごろんと寝転がれるデイベッドもある。

f:id:chifumimurase:20170303081311j:plain

昼下がり、ここで昼寝していると、隣の女子校から下校する少女たちの声が聞こえてくる。迎えの母親にブーランジェリー(パン屋さん)でパンを買ってくれとねだっている女の子の必死の説得の口上を聞くのも楽しい。

f:id:chifumimurase:20170303082418j:plain

このブーランジェリ、何を食べてもおいしかったが、いつも人がたくさん並んでいて、人気の店のようだった。

いま、書いていて、ふと気づいたのだが、

窓辺のシーンがいいホテルというのは、ひとり泊まりにいいホテルでもある。