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ホテルジャンキー村瀬千文とホテルにまつわるヒト・モノ・コト

サービス料をつくづく払いたくなくなる時

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先週末、千鳥ヶ淵の満開の桜を観に行った帰りの朝食は、九段下のホテルグランドパレス 1階のコーヒーショップ「カトレア」で。

私はセットメニュー(A)2,370円でアメリカンブレックファストを頼んだのだが、トーストとロールパンのチョイスでトーストを選んだら、「トーストは品切れです」…。まだ時間は9時なのに、ホテルのコーヒーショップでそんなのあり?とちょっと驚いた。

 

が、もっと驚いたのは、ジュース、サラダ、コーヒー、卵料理と届いたものの、パンだけが届かないこと。ふつうのスピードで食べても卵料理を食べ終える頃になり、スタッフを呼ぼうとしても、誰もお客の方など見ていない。スタッフが通るタイミングを見計らって何度も指を上げるが、誰も気づかない。ほかのテーブルでも、「エクスキューズ・ミィー!」と何度も声を出して呼んでいるゲストがいるのだが、スタッフは誰もやって来ない。そんな状況が続き、10分も我慢しただろうか。もうこりゃダメだと思って立ち上がり、離れたところで作業中のスタッフのところまで出向き、「パンがまだ届かないんですけれど」。「あ、そうですか」と、私の顔もろくに見ずにすたすたとキッチンの方へ向かったスタッフ。しばらくしてパンを持ってきたときも、パンの籠をテーブルに置くとすぐに立ち去り、すみませんの一言もなし。

そんな状態で、約1時間の滞在中、コーヒーのおかわりの巡回は一度もなかった。

さらに、店内で館内電話が鳴り続けるのにスタッフは誰も出ようとしない。店内にはえんえんと着信音が鳴り響いている。これが何度も繰り返される。スタッフはこういうのに慣れっこになっているようすでみんな平気な顔をして鳴りっぱなしにしているが、日曜の朝、ゆっくり朝食を楽しみたいゲストにとっては耐え難い騒音だ。

そして、とどめは最後の支払い時。テーブルの上にあった、この札をキャッシャーにお持ちください、という札を持ってキャッシャーに行くと、「ええっと、どちらのテーブルでしたっけ?」「おひとりでしたっけ?」(二人)「ビュッフェでしたっけ?」(定食の(A)と(B))。完全にコントロールできていない状態。

 

あらためてレシートを見ると、朝食代には10%のサービス料が含まれている。

サービス料を支払いたくなくなるのはこんな時だ。

 

アメリカではいま若い人々を中心に「チップ不要論」が出ていて論争中。ニューヨークの有名レストランなどではチップを撤廃したところもいくつか出てきているが、この話はまたあらためて。