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ホテルジャンキー村瀬千文とホテルにまつわるヒト・モノ・コト

アペリティフから楽しみたいゴルフなのに…。

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きのうは大磯ゴルフコースでコースレッスン。

大磯プリンスホテルの敷地内、と聞いていたので大磯駅前から出ているホテル行きのバスでホテル正面玄関に到着。曇り空ながらかなり蒸し暑い。

明るい笑顔のホテルウーマンがドアをさっと開けてくれた。

「ゴルフ場へはどう行けばいいですか?」

「あの…歩いて行かれるのですか?」

汗をぬぐう私の顔を見て、答えるまでの間にちょっとだけ間があった。

「ハイ」

ポケットから敷地内地図を取り出し、「そこの階段を降りて、プールに出る出口を出ていただき、プールの横をずっと行っていただき…」と説明はえんえんと続く。とりあえず、記憶可能なテニス場のところで待ったをかけ、階段を降りる。チャイニーズレストランのスタッフにいちおう念のためもう一度確認。

旅するときの基本はひとつの情報に頼らず、必ず複数の情報ソースで確認すること。

「ゴルフ場に行くにはこちらでいいんですよね?」

「歩いて行かれるのですか?」

また同じことを聞かれた。それも心配そうな顔で。

「歩いていけないほど遠いんでしょうか?」

「いえ〜、まあそれほどでもないですが…」

って、ようするに遠いらしい。

とりあえず、テニス場をめざして歩く。がんばって歩く。日差しがさっきより強くなっている。言われたようにプールサイドをえんえんと歩くが、プールといってもここはいくつもある。暑い。ものすごく暑い。

ようやくたどり着いたテニス場のところでゴルフ場への抜け方がわからずしばらく迷い歩いた末、クラブハウスのスタッフに尋ねる。

「ゴ、ゴルフ場へはどう行ったらいいんでしょうか?」

汗だらだらの私の顔をまじまじと見て、

「歩いて行かれるのですか?」

まただ。歩いて行く人はいないのだろうか?

「そんなに遠いんですか?」

「まあ、ここからだとそんなには…もう後、3分くらいですよ」

ハイ、確かに3分ほどで着きました。

↓ 左手の茶色の建物がクラブハウス。

 

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(写真は大磯ゴルフコースのサイトからお借りしました)

 

ほんとうはプレイ前にお茶でも飲んでゆっくりしたかったのだが、迷い歩いてそんな暇はない。

で、ロッカールームに行って心底驚いた。こ、これが、ホテル併設のゴルフコースの施設だろうか、と。いまどき公立の学校の更衣室でも、否、海の家でも、もっときれいでちゃんとしているのではないだろうか?と思うレベル。これでよしとする考えはあまりに貧しすぎる。

リゾートにあるゴルフ場がこんなのでいいのか?!

声を大にして言いたい。

 

常々、日本のホテルのスパに行ったときも思うのだが、ホテルのスパに高いお金を払ってわざわざ行く人は、「メイン」のトリートメントだけのために行くのではない。さあ、これからお楽しみの時間が始まるという「アペリティフタイム」も、すっかりからだがほぐれてちょっとけだるい「デザートタイム」も、前後の時間も楽しみたいのだ。

そんなリラックスしたひとときを過ごす時間を演出してくれるスペースが日本のホテルのスパにはほとんどない。