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ホテルジャンキー村瀬千文とホテルにまつわるヒト・モノ・コト

ヴィラフォンテーヌ六本木の朝

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先日、東京で夜遅い仕事があり、「ヴィラフォンテーヌ六本木」に泊まった。

「ヴィラフォンテーヌ」は未踏のホテルブランドで、一度試してみたいと思っていた。

地下鉄の南北線六本木一丁目駅と直結しており、「ホテルオークラ東京」までは徒歩3分。不動産広告でいえば「駅近・交通至便」。

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チェックインした深夜、ロビーには人影もなく静か。

匂いや雰囲気は、アメリカによくあるような中級グレイドの

まあまあのビジネスホテルといった感じ

(いまホームページをみたら、ここは「ハイグレード店舗」だそうで、

ほかの「スタンダード店舗」のホテルよりもグレイドが高いようだ)。

部屋はたぶんスタンダードルームのスーペリアダブル。

20平米くらいかな。

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カーテンの向こうはお隣のビルビュー。

そして、翌朝。

朝7時すぎ、セルフサービスの朝食を食べにロビーラウンジに向かったところ、

廊下を掃除していた、

たぶんロシアとかウクライナあたりから来ているような大柄の外国人男性が、

「おっはよう、ございまーす!」と元気な挨拶してニッコリ。

わたしもつい「おっはようございます!」。

ドアのすきまからちらりとのぞいたパントリーでは、

狭いスペースでイスラム系っぽい感じの外国人女性が朝食の準備をしている。

そんな日本離れしている雰囲気のなかで窓に面したカウンター席に座ると、

次々とゲストが朝食にやってくる。

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聞こえてくるのは、英語、中国語、ロシア語、フランス語、たまに日本語。

朝食ビュッフェのチャイニーズ系の品揃えの豊富さから、

たぶん中国人ゲストが多いのだろうと思っていたが、

三十代くらいのファッションもけっこうトレンドいってる系の

ビジネスマンやビジネスウーマンたちが、

がんがん朝食を食べている。

てんこ盛りのプレートがみるみるうちに空になり、

クロワッサンはお箸でつまんでかぶりつく。

食べる=エネルギーになるので、

会話する声もその場を圧倒している。

唯一、この中国勢のパワーに負けないのが、

日本人女性のひとり泊まりゲスト。

ビジネス出張らしい雰囲気でパンツスーツ姿。

プレートに卵焼きにポテトサラダなんかをてんこで盛り、

お粥とクロワッサンは両方盛り、

タブレットなんか見ながら、

あたりを気にせず、がんがん平らげていくのは、

いよっ!がんばって!と声をかけたくなるいい気っぷ。

日本人男性ゲストもいるが、

どちらかといって存在感は薄い。

ほとんどおひとり様のビジネス出張らしいが、

窓の向こうを眺めるともなく眺めながら、

野菜サラダ、クロワッサンにヨーグルト、

卵焼きを盛ったプレートを置き、

スマホを見ながらちょこちょこ食べている。

どの国の人もだいたい三十代が中心といったところだろうか。

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yoyaQ の予約で朝食付きで1泊7800円だったが、

深夜チェックインして、寝て、朝シャワー浴びて、軽く朝食食べて出かける、

という滞在には十分。

こんな朝食シーンまでたっぷり楽しませてもらって、

ホテルジャンキー流CS満足度でいえば、ハート4つな滞在だった。

 

*ヴィラフォンテーヌ六本木の写真は同ホテルの公式サイトからお借りしました。