小雨まじりの隅田川公園。満開の桜めあてに、朝まだ早いのにけっこうな人出。
きのうは浅草から隅田川お花見クルーズへ。船内は圧倒的に外国人客が多い。
日の出桟橋まで、川の両岸にいまが盛りの桜がいたるところに見えて、とてもきれい…なのだが、
みていると、女性客たちは桜はおろか外の景色なんかほとんど、いや、まったく見ていない。
なにをしているのかというと、おしゃべり。乗ってから、降りるまで、ただ、ひたすら、しゃべる、しゃべる、しゃべる……。
たまーに、見かねた彼女たちの旦那が「オーイ、見て、見て、あそこの桜、すごいよ!」と声をかけると、「オウ!」とか(口だけは)言って、そっちの方を向き、いちおうからだだけは見る体勢になるのだが、目はまったく桜を見ておらず、おしゃべりは一瞬たりとも途切れない。
しかし、彼女たち、実に、楽しそう!
きっと「お花見クルーズは、ほんっとに楽しかったわ!」となると思う。
ここで、ハタと我が身をふりかえる。
「ああ、ホテル行って楽しかった!」とか、「あそこのホテルがこうでね、ああでね、それでね」とわたしはいつも楽しくてたまらず語ってるけど、ホントのところ、いったい何を楽しんでいるんだろ?
クルーズの後は、銀座の鼎泰豊で小籠包ランチ。
ここでも、
モンブランを食べたアンジェリーナでも、
みんな食べ物そっちのけで、おしゃべり。
でも、みんな、楽しそう。
それでいいんじゃない。