hotel gadget

ホテルジャンキー村瀬千文とホテルにまつわるヒト・モノ・コト

ああ、ここも、ここも、ホテルだったらいいのに ..... 鎌倉のある週末

f:id:chifumimurase:20170529090625j:plain

建物までこんな私道の坂道が続く

大きなお屋敷が多い鎌倉の高級住宅街でも

とりわけ広大な敷地

f:id:chifumimurase:20170529091154j:plain

裏庭はこんなで、野外劇場も作れそう。

f:id:chifumimurase:20170529090706j:plain

週末、母を伴い出かけたのは

5月15日にオープンしたばかりの

「鎌倉歴史文化交流館」。

展示内容に興味があったのではなく

この建物の設計を手がけたのが

建築家ノーマン・フォスター氏の事務所だったから。

f:id:chifumimurase:20170529090852j:plain

フォスター氏が設計を手がけた

Kamakura House」なる個人美術館が

鎌倉にあるというのを知り

すごーく気になって気になって

いつか探して見ようと思っていた。

フォスター氏のテームズ河に面したロンドンのオフィスは

まさに、ああ、ここがホテルだったら .....

という空間だったから。

   ↓

chifumimurase.hateblo.jp

 

さて、フォスター氏のサイトによると

Kamakura House」の

クライアント名は Mr. Kazuo Akao 。

仏像や美術品の個人コレクターである、とある。

 

はて、アカオさん、いったいどんな方なんだろう?

調べてみたら、旺文社の創業者・赤尾好夫の息子の一夫氏。

生前、自宅の前に個人美術館として建てていた建物を

没後、鎌倉市が博物館に。

f:id:chifumimurase:20170529091031j:plain

 うーん、正直いって、あんまりフォスター的な感じはしなかった。

もっとも、建物の2階は非公開だし

当初のプランから鎌倉市が博物館に改装するにあたり

かなり変えているようだが。

 

しかーし、このロケーション、この環境、

ホテルにしたらいいだろうな .... 。

 

そして、この日、

ひと休みする場所として選んだのは

鎌倉が誇るスタバとしてその筋(?)では有名な

スターバックス鎌倉御成店。

「フクちゃん」の漫画家・横山隆一氏の邸宅だったところで

庭のプールや藤棚はそのまま残っていて

アジアンリゾートのようなテラス席もある。

ああ、ここがホテルだったらいいのに .....

といつも思う。

f:id:chifumimurase:20170529091306j:plain

店内もとにかくスケール感があって、気持ちよい空間。

f:id:chifumimurase:20170529091513j:plain

 希少なコーヒー豆を

目の前でハンドドリップで淹れてくれる

カウンター席もある。

f:id:chifumimurase:20170529091342j:plain

この店の”通席”である奥のコーナー席に座り 

「さっきのところも、ここも、気持ちがいいところだねぇ。

時々来てもいいね」と同行の母。

そういうところばかりを

わたしが選りすぐって連れて来ていることを、わかってない。

 

この後、足を伸ばしたのは鎌倉文学館

元前田侯爵家の別邸だったところだが

敷地内の入り口にこんなトンネルを作るのは

「別邸」というものが

日常から非日常の世界に入っていくものだからなんだそう。

仲間に入れていただいている「鎌倉別荘地研究会」で学びました。

f:id:chifumimurase:20170529091641j:plain

 ちょうど庭園のバラが満開で

f:id:chifumimurase:20170530103535j:plain

 庭園ではコンサートを開催中。

f:id:chifumimurase:20170529091750j:plain

 ホント、

ああ、ここもホテルだったらいいのに ..... 。

 

鎌倉に欠けているもの、

それは、ホテルジャンキーたちが

そのためだけに来たくなるような

個性あるホテル。

 

もっと、ホテルを ..... 。