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ホテルジャンキー村瀬千文とホテルにまつわるヒト・モノ・コト

トランプホテルの新ホテルブランド「アメリカン・アイデア」とは? 

「アメリカン・アイデア

それは、誰が言うかによって意味は変わるだろう。

 「マイ・アイデア」と同じように。

 

今回、この言葉を固有名詞として使っているのは

 トランプ・オーガニゼーション。

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(人気サイトのようで、ずっと混んでて見られません。あるいはどこかの国の妨害か?)

 

トランプ大統領が息子たち

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ドナルド・ジュニア君と

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エリック君の

二人に経営を託している 

(というか、パパからお預かり中の)ホテル会社だが、

 新しいホテルブランド

「American IDEA アメリカン・アイデア

を展開することを6月5日付で発表した。

 

「アメリカン・アイデア」という命名もなんだが

どうせここまで厚顔でやるなら

アメリカ・ファースト」の方が受けたかもね。

 

本ブログでもすでに書いたように

「シオン」という新ホテルブランドもあるが

chifumimurase.hateblo.jp

「トランプ」ブランドが5ツ星とすれば、 

「シオン」は4ツ星で、

「アメリカン・アイデア」は3ツ星なんだそう。

 

誰からいただいてもお金はお金、

だから、トランプ支持者層からいただけるうちにいただこう、

となったのかどうかはわからないが。

 

今回、開業予定の3軒のホテル、

そして、既に「シオン」ブランドで開業準備中の1軒も含め、

計4軒のホテルを所有するのは

アメリカ南部ミシシッピ州を拠点とし

18軒のホテルを所有している

「Chawla Hotels チャウラ・ホテルズ」。

創業者はインド人移民で、現在その息子が経営している。

ということでアメリカのメディアはまたまた

ここぞとばかりにネタができたと書き立てている。

 

さて、チャウラ・ホテルズについて。

1989年にミシシッピ州クリーブランドで創業したホテルチェーンで

同州のスモールタウン、小さな町を中心に

現在18軒のホテルを所有。

それらはコンフォートイン、ハンプトンイン、

ホリデイイン・エキスプレス&スイーツ、

エコノロッジなどいずれも

大手ホテルチェーンの中級ホテルブランドで運営されている。

 

創業者のV.K.チャウラ氏は、

1947年にインドからカナダ経由でアメリカに移民してきた

戦争難民と言われているが、この「戦争」とは、

1947年のインド・パキスタン分離独立戦争のことと思われる。

現在は息子のディネーシュが会社を継いでいるが、

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彼のプロフィールの言語の欄を見ていたら、

ヒンディー語の他にパンジャブ語を話すようなので、

インドとパキスタンにまたがるパンジャーブ地方出身者、

いわゆるパンジャビと呼ばれる民族のよう。

「ハードに働いて、金儲けして、その繰り返しの25年間」

などとプロフィールのコメントを書いたり

ミシシッピ州ジャクソンのミルサップス大学在学中は

大学新聞でコラムニストとしてコラムを書いていたりしているので

トランプ・ファミリーとはけっこうウマが合うかも。

 

ディネーシュ・チャワラ氏の写真はLinkedinの氏のコーナーからお借りしました。