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ホテルジャンキー村瀬千文とホテルにまつわるヒト・モノ・コト

わたしの香港の朝 その2 〜「@香港の会」(3) 

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旧リージェント香港。

今はインターコンチネンタル香港だが、

わたしにとっては今でも「リージェント香港」。

 

二日目の朝は、ここのロビー・ラウンジで朝食。

香港滞在中、いつ行くかは決めていなかったが

今朝、雨模様の空を見あげた瞬間、

こんな日の、あのロビーラウンジの姿を見たいと思った。

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カオルーン・ホテルを出た時は雨は止んでいた。

濡れたアプローチからそっと「リージェント香港」を見上げる。

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と、エントランスの手前で突然、スコール。

あわてて玄関に駆けこんだ。

ドアマンがさっとタオルを差し出してくれる。

ロビーラウンジの店内にはPCを開いてお仕事中の欧米人男性客がひとりだけ。

下のレストランフロアから皿やカトラリーがぶつかる音、人の声など

朝食時のざわめきは聞こえて来るけれど

そんなのはみんな遠い下界の出来事、

といった感じの

静かな止まったような時間が流れている。

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席に着いて外を眺めると、スコールが左から右へと通りすぎていく。

「濡れませんでしたか?」

気づかうウェイターに朝食を注文し、

ふと窓の外を見ると…

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なんと、虹がわたしの真正面にあらわれた!

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オレンジジュースを運んできたウェイトレスに

「Rainbow! 虹よ」と指さすと

「Oh! You are so lucky! ラッキーですね!」

と顔をほころばせた。

向こうの欧米人男性客もつられて外に目をやると

いそいでスマホを出してカシャッとやり

わたしに向かってニッコリ。

 

わずか1分ほどの

「リージェント香港」がわたしにプレゼントしてくれた

ショーだった。

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Somewhere over the rainbow

どこか虹の彼方に

 

the dreams that you dare to dream really do come true.

夢は強く願えば願いはかなうもの

 

わたしのホテルジャンキー人生の原点となったホテルでの

今朝の出来事でした。