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ホテルジャンキー村瀬千文とホテルにまつわるヒト・モノ・コト

3日目の朝食の後は、ふと九龍を見おろしたくなって 〜「@香港の会」(6)

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この日は「@会」参加のみなさんは帰国日。

朝食をご一緒した古谷さんと「YMCA」で別れ、

さぁて、どこ行こうかなぁ、なにしようかなぁ・・・

なんにも決めてない旅先のまっしろな時間。

そんな自由な時間がわたしは大好きだ。

 

前日、セントラルの私房菜で四川ディナー会をした後、

みなさんと一緒にフェリーで九龍に帰って来た。

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そうだ、きょうは逆に香港島から九龍を見下ろしてみよう!

ということで、

セントラルの「マンダリンオリエンタル」へ。

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スーツケースを持って慌ただしくエレベーターに乗りこんで来た欧米人男性、

「Going up. 上ですけれど」というと

「とりあえず上がってから下がるから。実はまだ途中なんでね」

なんと、パッキングがまだ途中らしく、

スーツケースに手に持ってた衣類を詰め混んだりしている。

わたしが降りる直前に無事完成。

「OK! できた!」

「すごいわね、おめでとう!」

「君が見ててくれたおかげだよ」

Bon voyage!

ネクタイを締めながらウィンクしていた。

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昼どきの「M Bar」は静まりかえっていた。

わたし以外に客はない。

「どこでもお好きな席にどうぞ」

「どこが一番眺めがいい席かしら?」

「それはもう、こちらの席が最高ですよ、マダム」

と椅子を引いてくれるバーテンダー

 

誰もいないバーで

若いチャイニーズのバーテンダーとふたりきり、

静かな時間が流れて行く。

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と、はるか彼方からスコールが近づいてくるのが見えた。

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と思うまもなくセントラルの手前まで到達。

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そして、あっという間にスコールの只中に。

叩きつけるような雨音に

ビートの効いたクラブ・ミュージックのBGMが重なる。

 

ひとりスコールと向き合う

マンダリンオリエンタルの

わたしの香港の時間。