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ホテルジャンキー村瀬千文とホテルにまつわるヒト・モノ・コト

すったもんだの末、さて、NY「プラザホテル」は誰の手に?

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ニューヨークの五番街&セントラルパークに建つ

ニューヨーカーにとってはシンボル的存在の「プラザ・ホテル」

とにかく、オーナーがよく代わり、すったもんだが多いホテルで、

本ブログでも昨年3月と8月にこんな記事を書きました  ↓ 

chifumimurase.hateblo.jp

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ただいま、2つの勢力が「プラザ買収で合意!」と名乗りをあげていて

プラザホテルはいったい誰の手に?という状況になっている。

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まず、5月3日付のニューヨークタイムズ紙の記事によると、デュバイに本社があるホワイト・シティ・ヴェンチャーズとNY本社のハキム・オーガニゼーションが組んで、6億ドル(約650億円)で買収することで合意し、6月25日に取引が終了する予定である、と。

不動産業界紙の記事を受けての報道だったが、記事を読んでちょっと気になっていたのが、ハキム側がコメントを求める取材に対して沈黙を守っていたこと。

そして、プラザホテルの大株主で知られる

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アル・ワリード王子がこの事態に黙っているとも思えない。かねがね、アル・ワリード王子はプラザホテルをもう一度、最高級ホテルとして復活させたいという考えを持っていたからだ。

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ちなみに、アル・ワリード王子はつい先ごろまで留置所がわりの「リッツカールトン・リヤド」に長期拘留されていたので、動きが取れなかったのかも。

 

うーん、これはもうひと波乱、なんかありそう・・・

と思っていたら、やっぱりありました!

【NYのプラザホテル、サウジ王子などに売却】

という見出しの記事が5月9日付のウォール・ストリート・ジャーナル紙で出た。

やはり動いたのは、プラザホテルの株の25%を握る、サウジアラビアのアル・ワリード王子とアメリカの不動産会社アシュケナージ・アクイジションのチーム。両者で完全買収することで合意したそう(あっちの方も「合意した」と言ってるが・・・)。

こちらは45日以内に取引をまとめる条件がついているようだ(あっちの方は6月25日に取引終了予定だった)。

 

今回の買収合戦、登場人物もなかなかおもしろい。

 

アル・ワリード王子と組んでいるのは

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(フォーブス誌よりお借りしました)

 

アシュケナージ・アクイジションの創業者で会長&CEOのベン・シュケナージ。

イスラエル生まれのユダヤ系アメリカ人で、48か49才。17才の時に初めて不動産取引をしてビルを買ったというやり手で資産家。五番街にお住まいなので、トランプ大統領とはご近所。

 

対するチームの登場人物は、

デュバイに本社があるホワイト・シティ・ヴェンチャーズを2006年に創業した

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シャハール・カーン氏。

ムガール帝国の貴族の末裔で、太守さまも出した高貴なファミリーの出らしいが、生まれはニューヨークでワシントンDCnoジョン・ホプキンス大学で学んだというお方。

そして、カーン氏と今回タッグマッチを組んでプラザ取得を狙うのは、ニューヨークの不動産業界でもビリオネアとして知られるハキム・オーガニゼーションのカムラン・ハキム氏。こちらはイラン生まれのユダヤ系アメリカ人。 

 

ちなみに、現在プラザの共同所有者のひとりで、持分を売りたがっているのは、

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インドの複合企業サハラ・インディア・パリワールのスブラタ・ロイ会長。

 

さぁて、最後に勝つのは誰でしょう?

 

 ▼以下、本ブログのプラザホテル関連記事です。

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*プラザホテルの写真は、同ホテルの公式サイトよりお借りしました。